彼との出会いは、友達からの紹介でした。
大人しそうな人で、とても無口なタイプだったので正直、どうかなと思ったんです。
でも、何度かデ―トをしているうちに彼がとても優しくて思いやりがある人だという事がわかりました。
彼のためにお弁当を作ったり、旅行の計画を立てたりと毎日が充実していました。
でも、ある不満がありました。
それは、彼が部屋に入れてくれない事です。
せっかくだから、部屋の掃除でもというと彼はすごく拒否するんです。
もしかして、女性でもいるのかと疑いました。
そこで、私は何度も彼に頼みました。
すると、観念したのか彼は私を部屋に入れてくれたのです。
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「先に言っておくけど、驚かないでよね」
そう言われて、最初はなんの事か全然わかりませんでした。
でも、ドアを開けた瞬間にわかったんです。
普通の部屋ではない事に。
だって、飾られているのはボンテージルックの綺麗な女の人のポスターばかりだし、リビングには鞭が飾られています。
更に、散乱しているアダルトDVDはどれもこれもSM系のものばかりだったのです。
「本当は、君に知られたくなかったんだ。僕が、こういう性癖だって」
彼は、クローゼットから細いロープを持ってきました。そして、私の手に握らせるんです。
「実は、君とこのDVDの女王様がそっくりだったんだ。僕は、運命だと思ったよ」
だから、初めて会った時にあれだけ見つめられたのかと私は妙に納得しました。
「1度だけ、1度だけでいいんだ。僕を、縛ってくれないか」
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私は、戸惑いました。だって、人を縛ったことなんかないのですから。
でも、土下座までしてきて頼む彼を私は無下にできませんでした。
「ほ、本当にここを縛るの?」
てっきり、体を縛るのかと思ったらそうではなかったんです。
驚く事に、ペニスを縛ってくれと言うんです。
「あっ。もっと強く、そこは、もっと緩めて。そう、あっ、最高」
彼は、次第にうっとりとした表情になってきて、まるでご主人さまの命令を待っている犬のようになりました。
ハァハァと苦しそうに喘ぐ彼に、かつて読んだ官能小説の一部が思い出されました。
虐げられる事に快楽を求める主人公と、彼の愛に応えようとするヒロイン。
まさに、今の状況にピッタリではありませんか。
私は、頬を赤くして喘ぐ彼に、わざと囁きました。
「まだ、イッちやダメ」
ロ―プでグルグル巻にされた彼のペニスの先っぽを指で弄れば、彼がたまらないというように大きく喘ぎました。
「お願いしますっ。イカせてくださいっ。お願いしますっ」
「そんなにイキたい?だったら、自分でアナルオナニ―しながらイッて」
私が言えば、彼は恥ずかしそうに両足を広げて指でアナルオナニ―を始めました。
彼は、私の命令に逆らわない。
これが、私のスイッチをオンにしました。
私は、彼を自分好みに調教するという楽しみに目覚めたのです。
数週間後。
私は、彼に1時間以上もクンニさせていました。
両手をネクタイで縛り、ペニスと繋げたままの状態で。
「もっと舌を使って。だらけてる」
「も、申し訳ありません」
彼は、エッチの時だけ私の忠実な下僕となりました。
セックスの時も、私の許可がなくては挿入しません。
彼をバイブで夜中中責めた事もあります。
私が責めれば責めるほど、彼はとても嬉しそうな顔をします。
そして、私は彼を責めれば責めるほど普通のセックスに物足りなさを感じました。
私と彼の関係は、他の人には決して言えません。
もし、見られたとしたら私はかなりひどい女に映るかもしれません。
それでも、私は彼との関係に不満はありません。
彼は、私に可能性を示してくれたのです。
私は、彼が喜んでくれるように日々彼が気持良くなるプレイを考えています。
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