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ある日会社の同僚と入った相席居酒屋で、自分が通っていたメンエスのセラピストの子に出会いました。
たまたまカーテン越しに目線が合い、お互いが「あっ!」という感じに。
当時の私は、通いつめたことで認知されていることは喜びであり、この上ないチャンスと思いました。私は基本奥手なので、女の子の連絡は知りません。
なので、相席居酒屋での再開は勇気を振り絞るチャンスとも捉えていました。
しかし、同じ席にはならず、そのまま相席居酒屋を退室。そこで少し友達と談笑後、お別れし、淡い期待を持ちながら相席居酒屋の入る雑居ビルの入り口で携帯を見ていました。
すると、5分後ほどでしょうか、その女性が出てきました。しかも、1人で出てきました。その瞬間向こうから話し掛けて頂き、当時の私は歓喜したことを覚えています。
しかも、1人で出てきたのは私を追いかけて出てきたと言うのです。私はそのまま連絡先の交換を求めました。快く可愛い笑顔で快諾してくれた女性の表情は今でも忘れられません。
LINEの名前、そこには「ミク」という表示。私は「サトミ」さんと思っていましたが、それはメンエススタッフとしての偽名だったのです。
奥手な私でしたが、その時の私は電光石火で、「ミクさん」と呼び、そのままカフェに誘いました。
メンエス以外で2人きりでお話しするのは初めてで、当時彼女もいなかった私は既にデートの気分。
そんな彼女はいつも来てくれるお礼としてコーヒーを支払ってくれたのです。
何て優しい子なんだろうと思ったのを覚えています。
そこで彼女も彼氏がいないことを知りました。そのまま次会うスケジュールを整え、2度目のメンエス以外でのお出掛け。
今では早いと思いますが、その日にお付き合いを申し出ることを心に決めていました。又、セックスができるのではという期待も持っていました。
結論から話すと、その日の夜、私は彼女とお付き合いし、そのままお家へ行くこととなります。
私は家に着くと、ソワソワしていました。理由は明確です。
すでに何度も指名しているせいか、何だかメンエスに指名しにきたような感覚となりました。ソワソワしていることは家に着く前から察していたようで、テレビ前に着くやいなや、すぐにハグをしてくれました。
もう勃起しているのは明白でしたが、平常心を保つ振りをして聞きたいことは聞こうと思い、なぜメンエスをしていたのか聞きました。
その答えは、男性の反応が見るのが好きとのこと。メンエスなので過剰なサービスは出来ないが、それは自分への自制とのことで、本当は快楽主義者であり、そしてS女であることが分かりました。言い方を変えるならばセックス依存症だったのです。
私はこれまでの「サトミさん」に抱いていた幻想は崩れさり「ミク」という現実を突きつけられたのを覚えています。
私は正直に関係を続けることは難しいと思い、他の男性とも行為に及ぶならば、このままお付き合いすることは難しいと伝えました。その時は勃起も止まっていましたが、私からすると彼女は天敵です。なぜなら、気持ち良いところを全て認識されています。
一瞬のことでした。彼女は私の耳元で「マッサージしてあげるから横に寝て?」と囁かれ、拒否する脳内とは対称的に、そのまま寝転がってしまったのは運の尽きでした。
これまで経験のしたことない手つきで体をマッサージしてきます。
マッサージときて気持ちは良いのですが、どこか性的。
すぐに下半身は反応し、身を委ねてしまいます。
彼女は笑みを浮かべ、そのまま太股をほぐしてくれます。
その時には心も体も正直に許してしまっていました。そのまま口で責められることを期待した私でしたが、彼女は焦らします。
勃起した性器の回りのみをマッサージし、焦らされた私の呼吸は早くなります。
彼女はその時、何かを思い出したような顔でした。それはメンエスに通いつめていたある時のこと。私は一度性的なサービスではないにも関わらず、興奮のあまり射精したことがありました。
それは性器に触ってすらいません。経験の浅かった私ならではのエピソードかもしれません。それを思い出したのか、その時マッサージしていた場所を入念に押してくるのです。
今思えば性と関わりの深いツボとのことなのですが、私にとっては性器を触られている感覚と相違なく、次第にあふれでる我慢汁。興奮したお互いはそのままセックスまでしました。
しかしサディストでもある彼女は中では逝かせてくれません。再びマッサージに戻り、私に当時のメンエスでの経験を思い出させるようにマッサージしてきます。
そのまま私は射精しました。
その日私達の関係は終わりました。付き合った初日、日を跨いでいたので翌日に別れたということです。
しかし、彼女は満足げでした。なぜなら私は翌々日にはメンエスにて「ミク」ではなく、「サトミさん」を指名していたのです。