「やっちゃった…」
出かけた先で荷物を全部無くすという、どうにもならない状況が起こってしまった。
それも、日本ならなんとかなるけど、私がいたのはフランスはパリ。
言葉もまともに伝わらないから、まともに助けも呼べない状態でした。
1日かけて歩いた道を逆戻り…すらできないんです。
だって、お金持ってないから…。
どうすれば良いかと途方に暮れていた時、天は私に手を差し伸べてくれたんです!
「どうしたの?」
日本語で話しかけられたのにもびっくりしたけど、勢いよく顔を向けるとそこにはかなりのイケオジが!
「荷物をどこかで全部無くしちゃって…」
「そりゃ大変だ!
こんな時間だし、とりあえずご飯でも食べよう」
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泣きそうになってた私は、このおじさんと一緒に近くのレストランへ。
めちゃくちゃ上手なフランス語で料理を頼むと、おじさんは私に笑いかけました。
「お嬢さん、ホテルはどこに?」
「パリの郊外ってことしか…
全部スマホに情報が入ってて、それも荷物の中に…」
そう、私はどこに行けば良いのかもわからない迷子なのだ。
無一文、連絡手段も失くし、知り合いもいない外国で唯一声をかけてくれたこのイケオジに空腹を満たしてもらうという情けない旅人なのだ。
「ここで荷物を無くしたらまず出てこないし、パスポートもなさそうだもんね?
じゃあ大使館にパスポートの再発行を頼まなきゃだね」
そういうと、私を残し席を立ちました。
料理が運ばれる中、しばらくするとイケオジが戻ってきて、色々と今後の手続きを進めておいたと!
なんて素晴らしい人なんでしょう!
「お嬢さんはしばらくフランスにいなきゃ行けないから、その間は僕の彼女ということでいいかな?」
「え?」
ホテルもわからず、お金も無くした私は、このまま行くと野宿だしご飯は食べられなくなるし、何よりも帰れなくなるということで、この提案に乗り、イケオジの滞在先のホテルへ招かれました。
私もいい大人。
ここまでしてもらってタダで済ませようなんて考えていません。
とりあえず電話を借りて日本の親へ連絡し、状況を説明してしばらく帰れないことを伝えました。
そして、その日の夜…
私は自らイケオジに体を預けました。
そう、大したことではない。
セックスくらいなんともないよ!
そう言い聞かせていたんだけど、このイケオジは私の性癖の扉を大開放しちゃったんです。
「アァァン!」
「あ〜、イイ〜ッ!!」「イグ〜ッ!!」
これまで普通のセックスしか知りませんでした。
それが、この晩だけで足の指の間を舐められる快感や、アナルをいじられる喜び、痛みが快楽になるという事実を教え込まれたんです!
「んっ!…んんっ!…ぅんっ!」
「んぁ……っ!」
「ん…くぅ、…は、ぁぁ!」
そう、私はどうやら真性のM女だったらしいのですよ!
こんな性癖を持っていたなんて、自分でも驚きです!
結局3ヶ月ほど、このイケオジとの蜜月を過ごしながらパスポートの再発行を待ち、日本への一時帰国をする日がやってきました。
「また戻っておいで
僕はここにいるから」
ホテルだと思い込んでいたのは、このイケオジの持ち物の一つだったんです。
そして、私はまたここに戻ってくる約束をして日本に一時的に戻りました。
一時帰国は1週間!
日本に残してきた色々を処分して、イケオジと結婚するために!
だって、こんな体にされちゃったら、もう他の男なんて無理だもん!
今はこの性癖に一生をかけて付き合ってもらっています。
その証拠に、今もアナルには特製のプラグを入れられちゃってるんだもん。
問題の荷物は結局見つからず、財布も免許証もスマホも何もかもなくなっちゃったんだけど、これまでの人生を断捨離したと思って諦めました。
これまでを捨てて手に入れたのは、素敵な旦那様と最高にいやらしい性癖でした。