性感帯をイジるだけが、快楽のポイントだとずっと思っていた。
彼氏から乳首やクリをコリコリされたり、ポルチオをトントンされたり。
気持ち良いの…気持ち良いんだけど、あの快感を味わってから、性感帯以外の開発に興味を持っちゃった。
いつものように彼氏と夜の情事を愉しんだんだけど、思いの外欲求不満が溜まっちゃって。
乳首を触るのもクリをイジるのも、何だか事務的に感じたんだよね。
だけど彼氏の手前、「つまんない」なんて言い出せず…。
これは、プロならどうするかな?と、ふと頭に過ぎったことが、きっかけかな。
「女性用の風俗でも、同じ感じになるかな?」
私の周りは独身女子が多かったこともあり、女性用風俗の口コミに困ることはなかったの。
友人からのススメで選んだお店は、至ってノーマルなプレイが楽しめる所だった。
確か…キャストはナツメだったかな?韓流アイドルみたいなイケメンだった記憶が。
「今日は美沙緒様に癒やしを提供しましょう」
アラサーにもなって様呼びされるなんて思わなかった。
一緒にシャワーを浴びたけど、ここで前戯されることはなかった。
きっとベッド上が勝負所と思ってたんだろうね。
だって、「性感帯を触らずに気持ち良くして」って難題をぶつけたから。
うつ伏せでリラックスしてると、上から覆い被さられ、耳元から首筋へリップ。
ヒクン…耳ってこんな感じるの?
トクン…うなじに舌を這わされてゾクゾクする…。
ツツーッと背筋に舌先が這うと、くすぐったいやら、恥ずかしいやら。
「あ…あ…ん、、うぅぅ…」
「我慢せずに、呼吸と声出ししてくださいね」
恥ずいよ…性感帯なしで、はしたない声出すなんて。
背筋リップを続けながら、両脇腹のフェザータッチに、堪らず獣みたいな声が出ちゃった。
「あ゛ぁぅっ!」
ナツメは気にせず舌を腰から臀部に這わせ、割れ目に舌がハマりそうな時にキュッてすぼめちゃった。
「ひゃぁうんっ!」
尻肉に指先で円を描くようにタッチされ、ずっと足をジタバタさせてた。
どうしよう…背面だけで、こんな感じるの?
仰向けになり、顔を覗き込まれ、
「可愛い…目元、トロンとしてる…」
だから恥ずいって!そんなセリフ、面と向かって言うな!
チュッてキスをすると、カァーッと体の内側から燃える感覚に陥ったかな。
耳の穴を指で優しく触れられ、首筋から再び舌を這わせていく。
首筋…鎖骨…デコルテ…だけど乳首は触れてくれない。
このモヤモヤ、モゾモゾ、ジワワッと感度が上がるのが堪んなかった。
「ふふ…美沙緒様、ほら…」
…ずぶ濡れ?軽く陰部に触れただけなのに、すくい取られた愛液がテカテカしてるの。
私…淫乱って思われてないかな?そんな事を考えただけで、顔から火が出そうだった。
だけどね、芯から熱くなってたから、もう陰部を触ってほしかったの。
「あの…」
「ふふ、欲しいんでしょ?」
…見透かされてた、何の挙動も示してないのに、手のひらで踊らされてる…。
プチュンッ、陰部を潜るナツメの指に、ヒダヒダが悦んでキュッキュッてなるのが分かったの。
これを言うのかな?女体が悦んでるって?
彼氏みたいにガシガシ手マンじゃない。
ゆーっくり、クニィ…クニィ…とじっくり中を蠢く指使いが快感なの。
全く触れてない乳首が、硬く尖りを見せて、痛いほど膨れてた。
「イキたい時は我慢しないでくださいね」
分かってる、確実に我慢は無理。
ヒダヒダが油比に絡みつこうとしてるし、我慢できなくて私自身で乳首を摘んでるんだもん。
欲しいの、彼氏では絶対得られない絶頂が。
ナツメの指使いが激しくなることはなく、感度を呼び覚ますようにネットリ蠢くの。
…堪らない、もっと、もっとゾクゾクしたい!
「あとちょい…かな?一気に来ますよ…波が」
もうそこまで来てる、体がふるふるしだしから。
クニクニ手マンに合わせて乳首イジりが止まらず、腰がだんだん浮いてきちゃった。
「中ぁ、、中でイッちゃうぅ…あはぁん、、いい、いいっ!」
グワッと腰を持ち上げて、ズゥンッと来た波に押し上げられ、絶頂に襲われた。
波?とんでもない、意識が飛びそうなほどの大波だった。
頭がふわふわ…体がトロトロ…こんな感覚は生まれて初めて。
性感帯をイジられたの、ほんの数分なのに、いつもの何十倍もの快感に身を沈めちゃった。
「はぁ…はぁ、、気持ち良さが…全然違う…」
「ありがとうございます、いつでも気持ち良くさせますよ」
彼氏への背徳感よりも、ナツメの屈託ない笑顔とエロテクに惚れ込んじゃった。
ただ困ったことは、彼氏との情事でイク演技が増えたことかな…。
ナツメのプロのリップ責めに勝てる訳ないのは分かってる。
だけど、、彼氏への罪悪感に駆られて演技するのも、申し訳ないと思いつつ、風俗通いが止められないのよね。