「薫、行ってくるね」
「淳、頑張ってね!」
この彼氏との挨拶の後で、最悪の修羅場になると思ってなかった。
私は女子大に通う薫、現在社会人の彼氏である淳と同棲中。
親には内緒だけど、一年前のインターンシップで知り合って、打ち上げで意気投合したことがきっかけだった。
優しく、包容力があり、経済的にも安定してる、決め手になるポイントは盛り沢山だったの。
けれど、天からは贅沢ばかりを与えてくれなかった。
淳は早期EDで勃起不全もあって、セックスは満足に出来なかったの。
だけど、直向きに努力する姿に、ずっと寄り添う覚悟はできてる。
「今日は…どうやって迎えようかな」
定期的なED治療の通院に出かけた淳が帰宅する時、必ずコスプレで迎えるの。
ミニスカナース、パンチラ教師、エッチなアニメキャラ。
淳の趣向を知ってたから、私も努力を惜しまない。
この日もバッチリ着替えて、30分後に帰宅する淳を待つだけとなっていた。
「ちょっと…攻め過ぎかな?」
シースルーのチャイナ服で、ボディラインから乳首までスッケスケ。
パイパンだから、チャイナ服越しに割れ目も丸見えだし、スリットも深いからちょっと動けば陰部もすぐ見えちゃう。
ウキウキしながら待っていると、ガチャンとドア鍵を開ける音がしたの。
「よう、久し振り」
ズカズカと上がり込んできたのは、淳の弟・譲治だった。
「え…何で…?」
「悪いか?身内だからな、それにしても…」
譲治が来るなんて聞いてないし、コスプレ姿をジロジロ見る視線は卑猥そのものだった。
「白昼から?兄貴もお盛んだな!」
横柄で暴力的な性格を淳から聞いていて、私は譲治がハッキリ言って嫌いなの。
「薫さ〜ん、兄貴のふにゃちんより、俺がハメてやるよ!」
「ヤダ!近寄らないで!!」
狭い部屋では分が悪く、アメフト部で屈強だった譲治から逃れられない。
「はぁぁ〜うんめぇ…んちゅ、兄貴の彼女とヤれるなんて」
「気持ち悪い…!止めなさい!」
服の上から乳首をしゃぶられ、ガシガシと手マンされる強引さが本当に不快だった。
「い、痛いぃ!止めてったら!」
「嘘つくなよ~こんな濡れてんぜ」
淳とのラブタイムを妄想してたから、アソコが濡れてることを忘れてた。
「おら!メッチャ糸引いてんじゃん?」
「う、、くぅ…」
恥ずかしさに何も言い返せず、体も固まって反抗ができない。
それなのに、アソコだけはエッチな汁が溢れてくるから、譲治のゴツく太い指がめり込んでくるの。
「あぅぅ!やぁだぁ!や…あはぁん、」
「感じてんじゃん!欲しかったんだろ〜」
正直譲治にレイプされてる感覚で、情けなく悔しい。
「あ、そろそろ兄貴帰って来るな、んじゃ…」
ズボンを下ろして、硬くなった男根をゴム無しでハメられる屈辱…。
「汚いぃ!ヤダヤダ!最悪っ!」
「くはぁ…すっげ、、こんな締まるの?兄貴最高じゃん!」
ハッキリ見えた譲治のニヤつく顔に本気でムカついたし、本気で泣きたくなった。
正常位で強引に腰を振るから、完全に濡れきってない膣壁がズリズリ擦れて痛みしかない。
「痛い!痛いったら!ヤメてぇ!!」
「うへ?すっげぇ締まってんのに?気持ち良いんだろ?」
譲治がヘラヘラしているはずなのに、涙で潤んでちゃんと前が見えない…。
「へぇ!涙出るほど気持ち良いの!?」
「ひぎぃぃ!あぐ…いだいぃぃ、、ひっく…うぅぅ…」
強引なピストンが続いて膣壁がヒリヒリするほど痛み、不快と辛さでいっぱい。
「おほぅ、締まるぅ、、中は…ヤベェか?」
「ヤメて!中だけは、、中はヤメてぇ!!」
涙ながらの訴えに、男根を力任せに引き抜いて、私の顔とチャイナ服に精液をぶっかけられた。
「ひっく…うっく、、ひぃっ、ひぃっ…」
「…さて、、帰るか、気持ち良かったぜ、薫さん」
さっさと身支度を整えて、淳が帰宅する前に出て行った。
ぶわっと押し寄せる感情に逆らえず、涙と嗚咽が止まらなくて、情けなくて。
淳が定期通院して、決まった時間にいなくなるのを知ってて来たことを後から知ったの。
その後で帰宅した淳は愕然として、私を介抱してくれたけど、ずっと淳に身を寄せて震えていた。
後日、淳と共に警察へ被害届を出して、譲治はすぐに逮捕された。
淳が責任を感じて涙ながらの謝罪と、「迷惑をかけられない」からと別れを切り出されたけど…。
私が好きな淳は誠実で真面目を知っていたから、別れる選択肢はなかったの。
「絶対離さないし、絶対守ってやるから」、私の素敵な彼氏は、この先も淳しかいない。