私が働いているのは、マッサージ専門のフランチャイズ店。
決してエッチなサービスを提供するところじゃなく、純粋に疲れを癒しにくるだけのマッサージ屋さんなんです。
でも、この店にいらっしゃるお客様に、2名ほどとても困ってしまう方がいらっしゃるんです。
通称「クジラ様」と呼ばれ、マッサージ中や終わってお話ししている最中に「潮吹き」してしまうです…。
お漏らしなんて可愛いものじゃなく、勃起させたおちんちんからジャージャー…。
普通勃起してる時っておしっこ出ないらしいんですよね。
でも、このクジラ様たちは「アァ~、イグイグイグ~ッ!」なんて叫びながら、決まって潮吹きして帰るんです。
店長にも出禁にできないかってお願いしてるんですが、この2人はこの地域でかなりの権力者なんだそうで、もし出禁になんてしたらお店が潰されちゃうって。
それに、マッサージ代だけじゃなくクリーニング代としてしっかりお金を支払って変えられるので、法律的にも対応できないみたいなんです。
予約制じゃないから、いつクジラ様がいらっしゃるかもわからないし…。
で、今日もまた突然のクジラ注意報がお店の中で飛び交いました。
「やばい!クジラ様の車だ!!」
私が担当してるクジラ様じゃないか!?
ゆっくりと入店すると、
「よっ!いつものおねぇちゃんで、2時間ね!」
いつもと同じロングコース…。
1時間でってこともあるんですが、結局延長されて2時間になるのが基本なんです。
「い、いらっしゃいませ〜。
「おう!今日も頼むよ!」
頼まれたくないぃぃぃ!!
潮吹きも嫌なんですが、もっと嫌なのがこれ…。
「…は…ぁん…ぅんぅ…」
「ああっ…」
「ひもちぃ…あ、あ」
「ひひぃぃんっ!!」
…私、真面目なマッサージしかしてませんからね?
異様に大きな声で喘ぐので、他のお客様からクレームが入ったこともあります。
でも、クジラ様が自ら
「マッサージの楽しみ方に文句言われる筋合いはねぇ!!」
なんて怒鳴り込んじゃうし、その時からクジラ様にはカーテン仕切りじゃなくアクリル板で作られた隔壁部屋が用意されました。
その部屋の制作費はクジラ様に請求してあるそうです…。
(そんな部屋作るから余計に断れないんじゃないかぁぁ!!)
そして今日も始まりました
「…は…ぁん…ぅんぅ…」
「ああっ…」
「ひもちぃ…あ、あ」
「ひひぃぃんっ!!」
しかも今日はさらに激しく
「イッちゃう」
「気持ちいい」
「もっと」
「そこ」
「アァ~、イグイグイグ~ッ!」
…プシャァァァァ
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毎度のことですが、これを掃除する私の尊厳は何処へ?
一応迷惑料として、毎回店長からは取っ払いで1万円をいただけるんです。
そして、クジラ様本人からも「今日も悪りぃね」と何枚かの諭吉様が…。
だから私もあまり強く出禁要望を出しづらいんですよ!
尊厳は傷つくものの、懐は暖かく…。
そして、かなり気まずい状況なのが住んでいる地域です。
私が担当するクジラ様1号は、店長が住んでいるマンションのオーナー。
で、今日来なかったクジラ様2号は、私たちが住む社宅アパートの大家さんのお兄さん…。
決してお店とは関係ないもんで、パワハラにもならないんです。
ちなみに、クジラ様1号も2号も、まだまだ男盛りの40代。
この潮吹きマッサージが終わるのはまだまだ先のことなんだなぁと思うと、財布の暖かさと私の精神を天秤にかけて、まだ財布の方に傾いてしまうんです…。
あぁ、なんて強欲な私…。
この2人に困っているものの、即辞めるという道を選べない心の弱さが難いです。
決してエッチなサービスではないのに、射精したり潮を吹いたり。
おちんちんに触りもしないのに、いつの間にかビンビンに勃起しているという共通点。
この2人の性癖がどこにあるのか不思議です。