無性に腹が立つ、行き場のない怒りを滾らせて。
そんな時の私のストレス解消は、M男に暴力を振るうこと。
勘違いしてほしくないのは、警察沙汰になるようなDVじゃないのよ。
SM風俗の女王様として、私に仕えるM男に「施し」を与えてるだけなの。
ほら、「苦痛と快楽は紙一重」っていうでしょ?
こぞってM男が求めてくるのは、ビンタでも鞭打ちでもなく、金蹴り。
M男が悦ぶし、私もストレス発散できるから、ウィンウィンなんだけどね。
股間に触れた瞬間の、グニュゥンッという足から伝わる感触ってなんとも言えなくなる。
「あがぁおぉぉっ!」
声にならない声で苦痛に悶絶するのに、M男の顔を見たら笑ってるのね。
初めは「どういう神経なの?」とドン引きしてたけど…。
「レナ女王様、本日も宜しくお願い致します」
私の場合はM男に名前は与えず、「1号、2号」って番号で呼んでる。
やっぱりいちばん従順なのは、長い付き合いになる「M男1号」かな。
「レナ女王様?いかがなさいましたか?」
いつも私の顔色を伺い、私の機嫌を損ねないように気を配る「M男の鑑」かな。
「奴隷風情が何を偉そうに…」
「も、申し訳ございません!」
私も悟られないようにするけど、そんな時は取り繕いながら罵声を浴びせる。
「ほら、いつものように汚い股間を差し出しな」
腹筋運動をするように膝を立て、股を開いて金蹴り姿勢を取ってくれる。
意思疎通は十分で、ピンヒールを履いた足でブリーフの上からちんぽをグリグリ。
「おぅぅ…おほぉぉ…」
呻いているのに嬉しそう、ホントにこの感覚だけは言葉で説明できないわ。
「獣みたいな声出すなよ!」
ボゴッ!サッカーボールを蹴るように、大きく足を振り上げて1号の股間を蹴り上げる。
「ふぐわぅっ!」
ただし、股間を押さえてのたうち回ることは、私のルール上許さない。
女王様の命だから、M男は耐えて当たり前でしょ?
「へぇ~、さすが1号、大したもんだ…わっ!」
「んぐがぁぁっ!」
続けて金蹴り二発目、足の甲から伝わる、グニュッと潰れる陰部の感触。
たった二発、だけど私は全力で蹴るから、すでにM男は息も絶え絶え。
「なになに〜痛いはずなのに、硬くしてるの?」
つま先で股間をグニグニすると、痛みが勝るはずなのに、硬さが増して勃起してくるの。
「き、気持ちよう…ございますぅ…」
この変態スマイルに、私の性癖・Sの血が滾る、この感覚が堪らないの。
「好きなだけ…ヤッていいわよ…ねっ!」
「んがぅぅっ!」
ボグゥッ!一つ間違えたら、金玉が潰れそうなのに、ホント1号はタフなんだ。
こんな状況に興奮して、ブリーフにテントを作るほど勃起させてるし。
「ここ、好きなんだろ?」
「は、はは、うんはっ、さ…最高です…」
ピンヒールを脱ぎ、足の指でちんぽを挟んでシコッてやった時の満面の笑み。
苦痛と快楽、そんな飴と鞭をループさせてたら、ブリーフに我慢汁のシミが出来ちゃってた。
「あぁ?1号、何感じてんだ…よっ!」
「ごぉぁっ!も、申し訳…ありません…」
金蹴り、足コキ、金蹴り、足コキ、そんな繰り返しはM男には永遠に続かない。
「はぁ、はぁぁ、んん…うっはぁぁ…」
息の乱し方が変わってきた、そろそろ射精が近い。
目の力もなくなってきた、そろそろ潮時か?
「全力で蹴るけど、、1号ごときが耐えれるのか?」
「く…ください、、強烈な…一撃、、ほしゅうござ、ぐはぁっ!」
言い終わらないうちに一撃を加えられ、焦点が合っていない。
「耐えたね〜、少しばかりご褒美だよ」
足の裏全体で裏筋をシコシコしてあげるけど、痛みの強さが勝ち過ぎて、声も出ない様子。
だけど、足裏から感じる血流とヒクヒク反応するちんぽに、射精させたくて我慢できない。
「うぅ…ふぅぅ…んんふぅ…」
意識朦朧の中、足コキで力を加えたら、あっという間に射精を迎えてしまった。
「おほっ、ん…く…はぁぁ、はぁ、はぁ」
「イッたのかい?1号」
ブリーフ越しに漂わせた精鋭の匂いが、少しずつ拷問部屋に立ち込めていく。
「さ…最高で、、ございました…ありがとうございます…」
振り絞るような声を出す1号、だけど私は介抱はしない。
あくまで女王様とM男の主従関係、手を出せば呆気なく関係は崩れていく。
「これで後始末しときな」
ティッシュの箱とタオル、そして一枚のカードを渡して部屋をあとにするの。
『またいらしてね、愛しのM男1号』