私には学生時代から付き合っていた彼氏がいたんです。
でも彼氏とは職場は別々で忙しく、最近では会うことすらできませんでした。
久しぶりにデートした時には彼には他に彼女ができていたようなのです。
つまり二股されてしまっていたのに、久々のデートでホテルに入ってしまい、彼氏に満足された後に振られてしまったんです。
それなら、最初から別れ話をしてくれたら人がよかったものの、別れよりもホテルの後にというタイミングがショックでした。
それから数日後のことでした。同じ職場で働く後輩くんと仕事終わりに飲みに行くことに。
私から誘って、愚痴を聞いてもらってしまいました。
ところが、思うよりも大酒飲みだったようです。
私は酔った勢いにより何も記憶にはなく、気がついたら終電を逃し、後輩くんとホテルへ入っていたらしいです。
「先輩、しっかりしてください」
「もうー男と付き合うのは懲り懲り」
「先輩…」
ラブホのベットでひとりワーワー泣き喚いてグラスワインを自ら浴びた瞬間、後輩くんの目の毒になったらしく、そのまま押し倒され、脱がされ、抱かれてしまうのです。
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「やだー、ちょっと、何すのお」
酔い潰れて男とホテルに入りながら、襲われても仕方がないのに、当人はいたって眼中にもない男だったために隙に付け込まれた形です。
「きゃあ」
後輩くんは私の前でしおらしくしているものの、ホテルでは男になってしまいました。肩幅、胸板、こうした体つきからも抵抗できず、そのまま正常位で挿入されてしまいます。
「ああ、元彼のものとは全く違うものが中へと入ってくるわ」そう感じながら受け入れたのです。
後輩くんのものを受け入れている途中に気がついた私、私も元彼のしてることと同じかもしれない。
元彼が新しい彼女ができたからって、ホテルの後に別れを告げたこと、責められないなあ。
その時、後輩くんのものが外れそうに。
「あっダメ、外れちゃう」
女心でそう感じたことを口にしただけなのに、後輩くんたらその気になっちゃうんだから。
その時、少なくても女として男を求めて止まない、肉体的には両思いでした。
後輩くんも同じ密室で女性の姿を目にした途端女を求めてしまったのでしょう。
お互い求め合っていたのです。
彼氏に振られて、愚痴を聞いてもらった後輩くんとホテルで勢いだけで寝た女、私はもう痴女だわ。
それからと言うものの、後輩くんは私を意識しだしている様子。
仕事終わりにも待ち伏せするようになります。
「ねえ、確かに先日はあんなことになったけど、だからと言って付き合わなきゃいけないってことはないでしょ」
そんなふうに切り出したのです。普通は後輩くんから、ぼくたち付き合ってる関係、何よりもカップルですよね。と詰め寄られてから主張するものだけど、わたしは勢いで体の関係になりましたという痴女的な発言そのものだと思いました。
その後どうなったかと言うと、後輩くんからのアプローチは彼からの一方的な目線程度に収まるようになり、私としても気にする頻度が少なくなって来ました。
そして、後輩くんにも彼女ができたと言う噂が広がると、私の耳にも届くようになります。
ようやくこれであの時の間違いは消える。
そんな思いでした。後輩くんは性格が良く、私とのことを根にもって言い散らすこともなかったので感謝しています。
新しい彼女にもあえて耳に入れることでもないのです。私が後輩くんと付き合っていたら、痴女ではなくもう少しまともな女だと言うことになると思います。
男女が逆になることも多い自由恋愛、簡単に寝たりすることは控えようと決意しました。
それから、後輩くんも元彼も別の女性とのお付き合いがうまく進展して、結婚まで行ったそうです。
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